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はじめてのカウンセリング、何をするの?|心の習い事としてのカウンセリング

こんにちは。まだまだ肌寒い日が続きますが、春の気配も感じられるようになってきました。

最近は花粉症に悩まされている方も増えてきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

 

私自身、東京での生活が長くなってきましたが、幸いまだ花粉症の症状は出ていません。

ただ毎年、「花粉症は突然来るから本当に気をつけて…」と友人に言われて、内心ドキドキしています

(ちなみに昨年、鼻がムズムズして病院で検査したところ、まさかのダニアレルギーと判明しました…笑)。

さて、今回のテーマは「カウンセリングって、実際には何をするの?」です。 

 

  


「カウンセリングを受けてみたいけど、よくわからない」という方へ

「カウンセリングって何をするのかよくわからないけど、一度来てみました」という方はよくいらっしゃいます。

実際にカウンセリングを受けたことがなければ、「悩みを話す場所」くらいの漠然としたイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。

そんな時、私はよくこのようにお伝えしています。

 

「カウンセリングは、心を整えるための“習い事”のようなもの。
自分自身をありのままに見て、ケアできるようになるためのトレーニングであり、
私(カウンセラー)はそのパートナーです。」

他の習い事と同じように、カウンセリングも継続することで効果を発揮します。

もちろん「1回でスッキリする」感覚を持つ方もいますが、多くの場合、少しずつ進んでいくプロセスが大切です。

最初の頃は、「どんな場所なんだろう」「このカウンセラーはどんな人?」と周囲に注意が向きやすく、緊張してしまう方もいらっしゃいます。

でも、何度か通ううちに慣れや安心感が出てきて、本当に向き合いたかった自分のテーマが見えてきます。

 


自分を知り、自分をケアするプロセス

カウンセリングでは、まず「ありのままの自分を見つめる」ことから始まります。これは、思ったよりも難しい作業ですが、とても大切なプロセスです。

 

「自分は本当は何を感じていたのか」「どんなことを大切に思っていたのか」
「ふだん見ないようにしていた感情が実はあったのかも…」

 

こうした気づきは、カウンセラーとの安全な関係の中でこそ生まれます。

嬉しい発見もあれば、ちょっと痛みを伴う気づきもあるかもしれません。でも、それは回復に向かう大事なステップです。

一人では気づきにくい部分を、一緒に丁寧に見つめていく時間です。

 

 

その上で、自分にとって必要なケアを身に着けて行きます。これまで「ちゃんとケアしてきたつもり」でも、

実は自分に合っていない方法だったり、そもそもケア自体を後回しにしていた…というケースも少なくありません。

 

進め方については、そのカウンセラーそれぞれに得意分野や関心分野があります。

ちなみに、私の場合には、「統合的アプローチ」に関心があり、その姿勢を大切にしています。
クライエントの状態やご希望に応じて、対話、リラクセーション、アドバイス、ワークなど、さまざまな方法を組み合わせながらサポートをしてゆく方法です。。

その方に合った形で、「自分を見つめる」「気づく」「ケアする」プロセスを一緒に歩んでいく。

そんな伴走者のような立ち位置を大切にしています。

 


習い事としてのカウンセリングはもちろん卒業もできます

継続していくと、カウンセリングの時間以外の日常生活でも自然と「自分を見つめる」「自分をケアする」時間が増えていきます。

そうして、日常の中に習慣が根づいてきたとき、「もう一人でも大丈夫かも」と思えるようになったら、卒業のタイミングです。

 

 

通う回数やペースは人それぞれですが、最初はできるだけ自分に目を向ける習慣を作るために間隔を詰めて継続することをおすすめしています。

コツがつかめたら、回数を減らしていく方法もあります。

 

カウンセリングは、先生と生徒の関係というより「一緒に取り組むパートナー」のような関係です。

そのため、相性はとても大切です。最初の数回は「体験レッスン」のような気持ちで、「この人なら安心して続けられそうか?」「お金を払って通う価値があると感じられるか?」など、ご自身の感覚を大切にしてみてください。

 


おわりに

カウンセリングは「悩みを解決する場」であると同時に、「自分を知り、自分を大切にする力を育てる場」でもあります。

 

年度の変わり目や環境の変化が多いこの時期。
心のメンテナンスとして、“心の習い事”としてのカウンセリングを始めてみるのはいかがでしょうか。