
心理カウンセリング=カウンセラーのイメージがあるかと思いますが、心理カウンセラー=必ずしも心のプロとは限らないんです!
よく見るカウンセリング関連の表記に心理カウンセラー、臨床心理士、公認心理師があるかと思いますが、難しい文章を読みたくない!
でもややこしいから違いを知りたい!という方に向けてこれらの違いを1分で説明しようと思います。
①心理カウンセラー
誰でも名乗れる!これを読んでいるあなたも明日から名乗れる。
②公認心理師
最近できた国家資格!指定されている大学・大学院で条件を満たして卒業後(大卒の場合はさらにそこから国の指定した施設で研修を積んだのち)、
試験(筆記)に受かれば取れる。1度取ると更新はない。
③臨床心理士
昔からある民間の資格!指定されている大学院で条件を満たして修了後、試験(筆記と面接)に受かれば取れる。5年ごとに更新する必要がある。
・・・どうでしょうか?1分で読めましたか?!
ここで終わるとあまりにざっくりすぎるので、少し詳しく書いてみます。
心理カウンセラーとは
心理カウンセラーは一見いちばんわかりやすく聞き馴染みるのある言葉かと思いますが、実は公式な名称ではありません。
そのため、資格を特に持っていない人でも極端な話をすると、今日から自分は心理カウンセラーだ!と思った瞬間から名乗ることができてしまいます。
また、「カウンセリング」という行為も特に資格がないと、このカリキュラムを修了していないとやってはいけない というものではありません。
そのため、経験がない人でもカウンセラーとしてカウンセリングルームやカウンセリングオフィスを開業するなんてことも不可能ではないというのが現状なのです。
公認心理師とは
公認心理師は2018年に初めて国家試験が行われた心理学系の唯一の国家資格です。1番の特徴は大卒でも取得できることだと思います。
ただその場合には、大学で心理学を学んだのち、国が指定している全国9か所の施設で2年間以上実践をつむことで受験資格が得られます。
一度資格を取ったあとは、次に説明する臨床心理士と違い特に更新などは必要ありません。
また、資格がスタートした2018年から2022年の間は、大学で心理学を専攻していなくても心理学に関連する業務に5年間従事した経験があり(看護師、医者、ソーシャルワーカーなど)、なおかつ講習を受けることで受験資格を得られる経過措置が取られたことも特徴的です。
まだできて日が浅い資格であるため、今後どのように位置づけられて行くのかはまだ見えないところもあると思いますが、
病院など医療現場で働いているもしくは働きたい人は、診療報酬の算定の関係で国家資格である公認心理師の取得が必須になってくる可能性があるかもしれません。
臨床心理士とは
最後は臨床心理士です。臨床心理士は、1988年に初めて試験が行われ、民間の資格ではありますが公認心理師が誕生する前から心理学に関する専門性の高い資格として知られるものです。
なぜ専門性が高いと言えるのか?いくつかの理由がありますが、一つは取得までの道のりが長いということが挙げられます。
基本的には大学院に進学をして心理学に関する知識や実践、研究を積み、大学院修了後に受験資格をもらえ、試験を受けてやっと取得できる…という流れがあります。
大学院もどこでも良いというわけではなく、臨床心理士資格認定協会が定めるカリキュラムが整っているとされる大学院(指定校といいます)に入学をする必要があります。
さらに、臨床心理士は資格を取得してゴール!という訳ではなく、5年ごとに資格の更新制度があるのも大きな特徴です。
5年間で、臨床心理士資格認定協会の認定を受けている団体の研修や学会に行きコツコツとポイントを貯め、書類を提出して認められるとやっと更新!
というシステムなので、取って安心して何もしないままだと資格が剥奪されてしまうのです。
臨床心理士を知人友人に持つ方はよく誘いに対して「ごめん今日は研修(学会が)…」と断られたことがある方がいるかと思いますが、
その背景にはこのような事情があるのです!!!(半分自己弁護です…)
なので日々自己研鑽をつむ必要があり、より専門性が高いと言えるかと思います。
おわりに ~安心してカウンセリングをうけるために~
ぜひカウンセラー探しに迷われた際には参考にしていただけると嬉しいです。
気になるな、カウンセリングを受けたいなと思っているカウンセラーがどんな資格を持っているのか・持っていないのか明確な情報が得られない場合には、直接カウンセラーに聞いてみるのが良いでしょう。
私はこの3つに優劣をつけたいとは思わないのですが、より専門性が確保されているという観点で考えるのなら、
公認心理師+臨床心理士の両方を持つカウンセラーさんのカウンセリングが効果的で安心してカウンセリングを受けられるかなと個人的には思うのでおすすめです。
もちろんこの情報だけでは不足しているところも多いと思うので、興味を持っていただけたら是非さらに詳しく調べてみてくださいね。