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安全をインストールする ― 不安が続く人のための「セーフプレイスエクササイズ」

 

理由ははっきりしないけれど、いつも不安でソワソワする、緊張が抜けず落ち着かない、頑張りたいのに前に進めない・・・

そんな状態が続いていないでしょうか。

 

悪くない日常のはずなのに、なんだか落ち着かない、不安が抜けない、

このような状態の背景には、「安全感の不足」が関係していることがあります。


人は「安全」を土台に行動する

人間は、生まれたときから一人で生きていける存在ではありません。

言葉もなく、泣くことで不快感を伝え、養育者からケアを受けながら成長します。

 

少し大きくなると、子どもは好奇心から親元を離れて探索を始めます。

しかし、寂しくなったり、痛い思いをしたり、うまくいかないことも多く、そのたびに養育者のもとに戻って、

なだめられ、安心し、また外の世界へ向かって行きます。

 

この繰り返しの中で「世の中は安全なんだ」「人は頼っていいものなんだ」「自分はいても良い存在なんだ」

という感覚が心の中に蓄積されていきます。このときの親の役割は子供にとっての安全基地と呼んだりもします。

安定した安全基地ができると、子どもは心にそれを保存し、大きくなって次第に親がずっとそばにいないと

いけない状況じゃなくても、ピンチの時には安全基地が気持ちを支えてくれます。


安全基地を持てないと、何が起きるの?

もしも、小さい時に安心して戻れる経験が少なかったり、怒られる・否定される・からかわれる経験が多かった場合には、

「自分が悪いのではないか」「周りは危険だ」「人は怖い存在だ」と感じてしまい適切な安全基地を得ることができません。

 

その結果、なんだか理由は分からないのに不安になりやすい、常に警戒してしまう、体が緊張して休まらない‥・

といった反応が起こりやすくもなります。

 

それじゃあ、小さい時に安全基地を持てなかったら終わりじゃないか・・・そう感じてしまうかもしれません。

でも大丈夫です大切なのは、安全感は「あとからでも作れる」ということです。

 

セルフケアや、安心できる人との関係を通して、安全の感覚は再び育て直すことができます。

その方法の一つが、セーフプレイスエクササイズです。


セーフプレイスエクササイズのやり方

名前の通り、セーフプレースエクササイズとはこころの中に安全の場所を作る方法です。

①自分が「安全」という言葉を聞いて感じられる場所を思い浮かべます

 もちろん実在しなくても構いません。行ったことのある場所かもしれませんし、空想上の世界や夢でみた場所かもしれません。

 

②利き手ではない方の手のひらに、そのイメージを載せ、その場所から連想するキーワードを決めます

 

③次に、そのイメージに似合う色のハンカチを想像し、②を包みこみます。

 

③イメージがハンカチに包み込まれたら、利き手と反対側の親指にそれを巻きつけ、キャップをかぶせるように親指をぎゅっと握り、

 先ほど決めたキーワードを小さく唱えます。

 

④不安を感じたとき、気持ちが落ち着かない時、その親指を握りながらキーワードを唱えて、安全の感覚を思い出します

 

なかなか「安全」と感じる場所が見つからない時には、色々な場所の動画や画像をみながら、「なんかいいかも」と思えるものを使ってみると良いかもしれません。


最後に

不安が強い人ほど、「気合でなんとかしよう」としてしまいがちです。

でも本当に必要なのは、安心できる土台を先につくることだと感じます。。

 

少しでも安全が増えると、自然と前に進んだりなりたい姿に近づくための力も出てきます。

もし一人では難しいと感じる場合は、カウンセリングを使いながら専門家と一緒に取り組むことも選択肢の一つです。

みなさんのこころに安全な場所が見つかりますように。