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ボディコネクトセラピーとは?

 

先日、ボディコネクトセラピー(Body Connect Therapy:BCT)のコアスキルトレーニングを受講しました!


ボディコネクトセラピーとは?

 ボディコネクトセラピーについて、公式のHPでは次のように説明されています。

ボディコネクトセラピーとは、従来から効果的であった心理療法のエッセンスに、全く新しい概念を加えて考え出した身体から働きかける心理療法(ソマティックサイコセラピー)です。

 トラウマは情報とエネルギーとして、脳だけでなく身体にも残されています。

 身体感覚(フェルトセンス)に注意を向けることで、脳と体をつなぎ、トラウマのエネルギーをペンデュレーション、タッピング、眼球運動、アファーメーション、タッチセラピーなどを用いて体から解放(discharge)していきます。

 その概念は一つ一つ科学の裏付けがなされています。

 特徴は一つ一つのトラウマ記憶の処理にかかる時間が圧倒的に短いこと、活性化が出にくいこと、解離起こしにくいように工夫されていることなどです。

ボディコネクトセラピーで扱うトラウマは、必ずしもPTSDや複雑性PTSDといった診断名に該当するものだけではありません。

たとえば、繰り返し思い出してしまう嫌な体験、理由は分からないけれど身体が緊張する、強い感情や身体感覚が残っている出来事

 など、その方にとって心身に負荷を残している体験全般を、広い意味でのトラウマとして扱います。

 


トップダウンとボトムアップ

 トラウマケアには、大きく分けて二つのアプローチがあります。

 

トップダウン型: 言語を中心に、考え方や意味づけを通して感情や症状に働きかける方法です。

ボトムアップ型: 身体感覚や自律神経反応から、感情や症状に働きかける方法です。

 

ボディコネクトセラピーは、この分類でいうとボトムアップ型のアプローチに位置づけられます。

 

 言葉にしにくい体験や、話そうとするとつらさが強まってしまう方にとって、身体から入るアプローチは有効な選択肢となることがあります。

一方で、トラウマのケアにおいては、身体志向のアプローチだけ、あるいは認知や感情だけを扱うアプローチだけでは不十分であることも指摘されています。 とくに複雑性PTSDの治療では、身体・感情・認知のいずれもを視野に入れた、折衷的な関わりが重要とされています。

 


耐性領域とトラウマケア

トラウマ治療では、耐性領域という概念が非常に重要です。

これは、「感情や身体反応が強くなりすぎず、安心して体験を処理できる心身の範囲」を指します。

 この耐性領域を大きく超えてしまう介入は、安全性を損ない、防衛反応の強まりや治療の停滞を招く可能性があるとされています。

 

そのため、カウンセラーはクライエントの状態や向き・不向きを見極めながら、 ボトムアップ型のケアとトップダウン型のケアを適切に組み合わせながら少しずつ進めて行くことが大切とされます。

 

BCTにはいくつかの技法がありますが、代表的なものにサイドボディコネクトがあります。

これは、不快な身体感覚に軽く注意を向けながら、決められた順序でツボをタッピングし、眼球を動かしやすい方向へ誘導する方法です。

 具体的な出来事を詳しく語る必要はなく、身体の反応を扱いながら不快感の軽減を目指す点が特徴です。

 

このサイドボディコネクトをはじめとしたボディコネクトセラピーは、クライエントが耐性領域の中にとどまりやすい構造を持っており、活性化や解離が起こりにくいよう設計されています。

 その結果、負荷を最小限にしながらトラウマ処理を進めることが可能になります。


自分に合ったケアの方法をさぐる

身体からアプローチするボトムアップ型のケアは、言葉で整理することが難しい体験や、話そうとすると苦痛が強まってしまう場合に有効な選択肢となることがあります。

一方で、体験を意味づけたり、日常生活とのつながりを回復していくためには、認知や感情を扱うトップダウン型の関わりも大切でしょう。

 

クライエントさんのその時々の心身の反応やかかわりを大切にしながら、ボディコネクトセラピーを始めとした安全で丁寧なトラウマケアを提供していけたらと考えています。